2009-11

徒歩日本縦断旅 「空と海と山の間に・・・」

126日 10月11日 宍喰町〜高知県室戸市 51キロ トータル2392キロ

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旅人の朝は早い。
早寝早起きが基本である。
5時半起床。
ベーさんは、すでに起きて出発の身支度を整えている。
6時出発。
今日も秋らしい青空が広がっている。
当分天候の崩れはないようだ。
道の駅「宍喰」へ。
すると昨日のこじきが出現する。
ベーさんと交互に大便にいく。
一人が行くともう一人が荷物を見張る。
あってはならないが、もし、ここにおいていた荷物が――――などとなってしまったら取り返しがつかなくなる。
念には念を入れて用心する。
旅人の基本である。

べーさんが先に出発する。
僕は近くの食堂で朝食を取る。
歩く道は昨日同様、国道55号線である。
この先コンビ二、商店は、ほとんどないみたいだから、ここで腹を満たした。
食堂の大将は、
「日本を歩いて、はや100日を越える」
と僕がいうと目が飛び出さんばかりに驚いていた。
ウーシ、と気合いを入れて出発する。

見上げれば青い空。
左は先の先まで見渡せる青色の海が広がっている。
右もしくは前方には、深い緑の山々がそびえる。
空と海の青と山の緑に囲まれた道をガシガシ歩いていく。
前方を歩くベーさんに追いつく。
そこで小休憩する。
苦渋にゆがむ顔でべーさんはしみじみ語る。
「修行のなにものでもないですね」
確かにそうかもしれない。
お遍路を始めて10日あたりだろう。
毎日何十キロと歩いている。
疲れもピークに達しているに違いない。
おまけに10キロ以上はある荷物を背負っての歩行なのだ。
きれいな景色ではあるが、単調な道だ。
遥か遥か先にぼんやりかすかにうかがえる室戸岬はまだまだ遠い。

「がんばれ」

僕は一言彼にかけて先に進む。
徒歩旅を始めた当初、僕も味わった苦い自分の力のなさ、そして、ここを乗り越えれば自分が強くなるのだ、と心に誓った決意。
そして、もうやってらんないなと一瞬一瞬に感じる気ままな心のちぐはぐさ。
これらをみんなひっくるめて「がんばれ」と声をかける。

限界は作るものではなく、自分で乗り越えるものなのだ。
自己行為を決定するのは、他人ではなくすべて自分なのだ。
休みたければ休めばいい。
自分を奮い立たすのもすべて自分だ。
すべて自分の心は、自分が操っている。

他人を励ます余裕は少しあるだけで、僕も必死なのだ。
先を先を目指す。
歩き始めて8時間かけて、室戸岬に到着。
しかし、ここからが勝負である。
目指すキャンプ場は、山を登らねばならない。
上り坂は平坦な道の約3倍の心身の力が必要になる。
ラストスパートだ〜、と叫び、約3キロの道のりを死力を尽くし歩く。
無事、キャンプ場に到着したときは、お疲れなどと自分を称えるのであった。

夕陽が丘キャップ場にて、しばし休憩の後、テント設営。
このキャンプ場を管理している国民宿舎「むろと」へ入浴、食事、そして電子機器の充電のため、PCとアイポット、携帯電話を持っていく。
悲劇は国民宿舎からの帰り道に起こった。
わずか徒歩3分の距離でキャンプ場に到着する。
満点の星を眺めながら
「こう暗くては先が見えんわ」
とヘッドランプを取り出そうとしたときであった。
充電を終えたPCが、するりと肩から落ちたのだ。
「バキッ」
鈍い音をたてた。
日記配信用PCは、画面とキーボード部分が割れてしまい、かろうじてケーブルがつながっている状態になってしまった。
その衝撃でインターネットができなくなった。
落とした衝撃で設定が狂ったものと思われる。
「当分日記の配信はムリか。あ〜あ、ここまで続けたのになあー」などとヘコンでいるととろにベーさんが疲れきった表情で到着。
本日の大変さを二人で分かち合う。

テーマ:旅日記 - ジャンル:旅行

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